食機能を考える会 7月13日 勉強会報告 

 7月13日(木)飯田下伊那歯科医師会館にて
食機能を考える会(原修会長)の 
“認知症高齢者の栄養ケア・マネージメント”
個別ケアから医の倫理までの総力戦で!
と題した 勉強会が開催されました。

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食機能を考える会 勉強会会場



企画会議メンバーの佐藤さんの司会進行により
「沖縄 特定医療法人アガペ会北中城若松病院」での認知症高齢者の方への 摂食嚥下への取り組みの症例報告のDVDを用いた研修と、
飯田下伊那地域で 介護にかかわっている方たちの 摂食嚥下支援の実例紹介や 困難な症例に関しての 意見交換が行われました。

DVD研修においては
若松病院では 認知症を患者さん個々の個性として捉えて
患者さん個々にみられる食へのこだわりを理解し、楽しく食事を取っていただこうと 病院職員全体で 職の壁を越えて取り組んでいるとのことです。
食事は本来 楽しいことであるということを 基本として個別に対応している様子が紹介されていました。
例えば 麻痺がある方で食事中のポジショニング(姿勢)が苦しくて食事を楽しめない方や
周りに注意がそれやすく柄のあるランチョンマットが気になって 食事が楽しくない方や 認知機能が落ちてきて食事トレーの上にいろいろ乗っているとどれを食べて良いか迷ってしまって 食事の間中 気になっている方や

様々な 患者さんの持つ個性(症状)に応じて  
楽しく食事に集中できるように 食事の環境を整えてさしあげること
そのために 個々の患者さんの持つ個性(症状)を 患者さんの周りの方全てが共通認識として 持つことが大切だとのことです。

当地域での 摂食・嚥下サポートの成功例として
松本から研修に参加された看護師さんからは、施設利用患者さん摂食・嚥下治療によって 食機能の向上が見られ 患者さんのご家族から感謝されたケースが紹介されました。

歯科医師より診療所での 口腔ケアの実例紹介が行われ
口腔に熱感があって 食が進まない高齢患者さんのお宅に訪問し口腔内の清掃とマッサージを週一回 3回繰り返したところ それだけで 食に対する意欲が回復し 気力も回復された患者さんの症例が報告されました。 

食機能を考える会 会員が抱えている 困難な症例に関して
オーラルディスキネジア (認知症の方が 常時 舌を口から出して 不随意に口を動かし続けている状態) 食事介助や 歯科診療 口腔清掃が難しい患者さんに対しての対応を紹介してほしいとの問いかけに、

企画会議メンバーのリハ科医師より口腔の不随意の運動を抑える効果のある内服薬の処方の紹介がありました。

摂食・嚥下支援に欠かせない 栄養管理について 
ネスレニュートリジョン株式会社で 開発した 高齢者を対象とした栄養アセスメントツールMNAについての説明もありました。
栄養管理の専門知識がなくても 簡単な6つのチェック項目から 現在の栄養状態だけでなく 将来の栄養状態が予測を可能としています。
施設を移動する際に 患者さんが移動する前に この調査票の結果だけ先に送ることで適切な栄養管理の継続ができる
ご家庭の方でも 簡単にチェック可能なため 在宅介護の訪問看護に利用できる
等の説明が在りました。
栄養アセスメントツールMNAについては 医療・介護従事者向けHP で御確認ください。
http://www.nestlenutrition.jp/mna/index.html

今後の課題として
当地区だけの問題ではありませんが介護食の分類(刻み食 ミキサー食など)の基準が 各施設 病院ごとに違うため 患者さんが 入退院 転院するたびに それまで行っていた摂食・嚥下に関する情報の引継ぎができないことが問題になっています。
各地域や 学会で統一基準を作ることが検討されていますが 今後 当地域でも検討してゆく課題となると思われます。 

今後の予定
食機能を考える会では 角保徳先生(歯科医師・国立長寿医療センター病院先端医療機能回復診療部口腔外科医師)をお招きし 10月3日(日)に高齢者の口腔ケアを中心とした例会を開催予定です。

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