『食機能を考える会 第5回総会・特別講演会』

 4月17日(土) 飯田市公民館にて食機能を考える会、第5回総会を開催いたしました。
食機能を考える会も今年で5年目を迎え、試行錯誤で行ってまいりました活動も会員の皆様、関係の各位のご理解ご協力のもと、活動を続けてまいりましたこと感謝申し上げます。
 当日、原会長(輝山会記念病院長)より『本年のテーマは連携である』、この会を食べる事に関して 調理から 食事介助 嚥下に関るまで全てにかかわる人たちを統合していく会にして行きたいとの挨拶がありました。より職種間の連携を深めた活動を目標に行っていきたいと考えております。

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食機能青考える会会長 原 修(輝山記念病院院長)


 その後、摂食嚥下マネージメントの第1歩として、鶴岡協立リハビリテーション病院リハビリテーション科長の福村直毅先生(医師)をお迎えし、『肺炎・窒息のない治療を目指して』と題した特別講演会を行いました。

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鶴岡協立リハビリテーション病院リハビリテーション科課長 
福村直毅先生(医師)


 効果的な嚥下治療の流れを確立するために、必要な診断・評価・治療・介護・リハビリの知識と技術のボトムアップの必要性を分かりやすくお話しになりました。摂食嚥下治療を行うことにより、命に関る障害を予防できる。肺炎発生率を抑えることで、肺炎を繰り返す事により生じる機能低下の進行を抑え、寝たきりの状態を予防でき、ADL 尊厳 QOLの向上が期待できます。しかし、摂食嚥下に関しての取り組みが 医療関係者 介護関係者にも普及していないのが現状です。
摂食嚥下機能の評価をビジュアルに訴えるVE(嚥下内視鏡)は、医療や介護の関係者だけでなく一般のご家族に対してもアピールができ、障害を理解いただくには非常に有効なツールになります。何が食べられるか、どのようにしたらリスクを軽減できるかといった指導を直接的に行うことができ、治療的なアプローチだけでなく、スクリーニングとしても意味があります。
今回の講演では 福村先生が山形県鶴岡地区で実践されてきた 摂食嚥下治療の環境整備への取り組みを教えていただきました。人口15万人の医療圏である鶴岡地区の実践が、同じくらい医療圏である飯田下伊那地域、高齢化を迎えたこの飯田下伊那地域に於いて、ひとつの指針を与えてくれたものと考えます。
 施設で寝たきりで食べられなかった方が、摂食嚥下の診察・指導を受けて3ヶ月後自力で食事を食べられるようになり、半年で歩けるようになったという症例の紹介がありました。こうした摂食嚥下治療の成功体験を通じて摂食嚥下治療に関する理解が広まり、受診率が向上する。更には摂食嚥下治療後も自宅・施設・病院などで安全に生活できる環境を用意するには地域全体で摂食嚥下に取り組んでいく必要があるというお話でした。
 福村先生が鶴岡協立ハビリテーション病院に赴任してから6年間の取り組みによって摂食嚥下治療が地域で認知され、摂食嚥下治療を実践する施設での肺炎発症率が減り、他の施設・病院でも摂食嚥下治療への取り組みが広がってきたとのことです。摂食嚥下治療を地域に広めていくには、職種間の壁・病棟間の壁・病院と地域との壁・他病院との壁等様々な壁を壊していく事が大事だとの話でした。

 参加者からの質問感想では、施設に帰って今日の講演の話を施設に広めたいとの発言や福村先生の取り組みをお手本にして 飯田下伊那地区でも地域全体で摂食嚥下障害に取り組んで行きたいとの声が上がりました。2年間、福村先生のもとで研修されてきた原先生(歯科医師)も摂食嚥下治療の大切さを訴えておられました。
多職種の連携・ネットワークと構築という意味でも意味深い講演会でした。


総会では協賛各社によるプレゼンテーションも行なわれました。

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ネスレニュートリション 株式会社


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株式会社 サン・アイ 福祉部


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旭松食品 株式会社


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株式会社 クリニコ


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バランス 株式会社


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ティアンドケー 株式会社

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