児童虐待早期発見のために歯科医師ができること

東京都で発生した児童虐待の事件では児童の診療にあたった歯科医師が区に通報していたとの報道がありました。残念な事に今回の事件では 虐待死を防ぐ事はできませんでしたが 歯科医師が児童虐待発見・防止のためにでき得ることがあります。

児童虐待の被害を受けるのは幼児・学童期の子供であって、歯科医師は自治体が行なう1.6歳児・3歳児歯科健康診査や、乳幼児歯科相談あるいは就学時歯科健診や学校歯科健診などの場で日常的に、乳幼児・児童に接しているため 児童虐待に気づきやすい立場にあります。(健診をいつも受けないお子さんには その時点で養育放棄 ネグレクト を受けている可能性が疑えます。)

今回の事件では 体のあざを見た歯科医師が 児童虐待に気がついたようですが 表からは見えない 口の中の不自然な傷が児童虐待によるものの場合もあります。虫歯でないのに歯の色が変色している場合は、過去に殴打などの強い衝撃を受けた可能性が考えられます。

暴力による児童虐待のほか 育児放棄(ネグレクト)による児童虐待も最近目立ってきているようです。(夏場に炎天下の車の中にこどもを放置してパチンコに興ずるなど)東京都歯科医師会が虐待を受けた12歳以下の子どもの歯を調べたとこと、虐待された児童は、一般の児童より虫歯の本数が多く、治療をしていない傾向がみられたそうです。

歯科医師は 乳幼児・児童の歯科健診時に虫歯の有無等歯科治療の必要性ばかりでなく、歯科治療を受けさせているか 歯みがき習慣などの生活環境が整っているかなどの視点から、虐待の可能性が見られた場合 地域の関係施設に連絡することで 児童虐待の発見・防止に努めております。

虐待を受けている子どもたちは 親をかばって 自らは 虐待の事実を訴えない傾向が見られます。そんなこどもたちが発する叫びに、歯科医師が気づく事で 取り戻せる笑顔 守ることのできる命があります。 

東京都歯科医師会HP 
児童虐待と歯科との関わり―被虐待児童の早期発見―被虐待児童の口腔内調査
http://www.tokyo-da.org/jidou/mokuji.htm


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