6月4日付 南信州掲載記事 「メタボリックシンドロームと歯周病」

毎年 6月4日から始まる歯の衛生週間に飯田下伊那歯科医師会では 地元誌2誌(南信州・信州日報)にPR記事を掲載させていただいています。

6月4日付 南信州掲載記事を紹介します。    

          「メタボリックシンドロームと歯周病」 
生活習慣病の原因となる「メタボリックシンドローム:内蔵脂肪症候群」といった用語をよく耳にするようになりました。「肥満・高血糖・高中性脂肪血症・低LDHコレステロール血症・高血圧」のうち3つを併せ持つとメタボリックシンドロームとされ、やがて動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞を高率に引き起こすとても危険な状態です。
 メタボリックシンドロームのひとつの要因である「糖尿病」と「歯周病」の関係が注目されています。「歯周病」は歯と歯肉のすき間に細菌感染が起こり、多くは無症状のままに炎症が拡大して、歯を支える骨まで溶かし、やがて歯を喪失させてしまう疾患です。糖尿病にかかっている人は高血糖により血行が悪くなり、歯周組織の循環不全を生じさせます。それにより細菌が歯肉より侵入しやすくなるので、高率で歯周病を発症することが知られていました。最近の研究によると、逆に歯周病が糖尿病の症状を悪化させていることが分かってきました。
 「歯周病」は腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、小血管障害に次ぐ、「糖尿病」第6番目の慢性合併症と言われています。多くの統計調査から、糖尿病の人はそうでない人と比べて歯周病にかかっている率が高く、かつ重症化しやすいこと、むし歯も多く、残っている歯の数も少ないことが報告されています。逆に、糖尿病の人に対して、歯周病の治療・管理を行うことにより、血糖コントロールが改善したとの報告もあります。まとめると、
「糖尿病が歯周病に及ぼす影響 」
● 糖尿病に罹っている人は,糖尿病でない人と比べて歯周病に罹りやすい.
● 糖尿病に罹っている人は,糖尿病でない人と比べて歯周病がより進行しやすい.
● 血糖コントロールが悪いと,歯周病が進行するリスクが高まる.
 「歯周治療が糖尿病に及ぼす影響 」
● 糖尿病にかかっていて進行した歯周病もある人が歯周病の治療をしないで放置すると,血糖のコントロールが悪化する.
● 糖尿病にかかっていて歯周病もある人に歯周病の治療をすると,歯周病が治っていくと共に血糖のコントロールも改善する.
 
  糖尿病にかかっている人はもちろんのこと、糖尿病予備軍といわれている人も、かかりつけの歯科医院にて、歯周病の初期治療(歯石取りや、口腔内清掃・指導)を受けることをお勧めします。
  
       飯田下伊那歯科医師会 公衆衛生部 副部長 向井 真介

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