会員エッセイ紹介 「夏の大阪行」 浦野 公成会員

毎年8月1日に行われるPL教団の花火大会は西日本随一の規模だという評判で、以前から一度観てみたいものだと思っていました。たまたま今回その日が土曜日でもあり、思い切って土曜日を休診にして大阪まで出かけました。午後も3時を過ぎると花火見物で集まってくる京都、兵庫、奈良、和歌山方面からの車で大渋滞になると聞いていたので朝のうちから飯田を出発しました。PL教団の本部は大阪府南部の富田林市にあります。大阪市内からそれほど離れていないのにかなりの田園都市で、昔からの古い街並みも文化財として保存に力を入れているところです。あの清原、桑田選手が活躍したPL学園には寄れませんでしたが、遠くからでもすぐ目に付くガウディによるデザインのような「PLの塔」を目指して丘を登っていくと周りは全て教団の所有地です。塔にも登れると聞いていましたが特別の日だった為か入り口は閉鎖されていてそこから眺めるしかありませんでした(写真)。
.
画像

道路を挟んでPLの総合病院、辺り一帯は教団のゴルフ場です。花火はこの丘の上のゴルフ場全体を使って上げるので、周囲の何処から眺めてもOKの立地です。夜になるまで時間を潰し、道路際のゆっくり出来る場所に陣取ると程なくその一大行事が始まりました。かなり遠くから観ても花火があちこちから上がってくるという感覚です。今時の打ち上げ花火はコンピュータ制御らしく、打ち上げ時間は1時間ほどですが途切れることなく続き、最後は全天を真っ赤に染めるほどの赤い花火で終了となりました。一般的にはお祭りなどで打ち上げる花火も、ここではいかにも宗教的なイベントらしく、粛々と続き、荘厳のうちに終わる、、、、といった印象でした。
次の日は大阪市内の、ある調理師専門学校を見学する機会がありました。専門学校とはいえ、普通の大学と変わりないようなそうそうたる教授陣で、世界的なコンクールで優勝や入賞をした人たち、またテレビの料理番組でもよく見かけるコックさんたちが指導しています。実習はもちろんのこと、料理に関する理論も重要視されていて、これらの授業の他に付属図書館もりっぱなものがあり、個人でも自由に勉強できるようになっています。食材も実習にもかかわらずかなり良いものが用意されていて(自分達一般人からみてもかなりの高級食材)、その材料を生かした調理を学ぶことが出来ます。主には日本料理、フランス料理、中華料理の各コースに分かれていますが、全てを一通り学んだ後、各コースを究めていくことも可能になっています(写真)。
画像

鱧(ハモ)料理には欠かせない骨切りも早いうちに体験するようでした。特にこだわりを感じたのは、仕入れた食材を如何に付加価値を付けて客に提供するかということで、例えば1000円で仕入れたものを味はもちろんのこと、見た目でも4000円で出せるようにという教育です。そのために付け合せの野菜一つにしてもその切り方から飾り付けまでが重要視されています(写真)。
画像

普段自分達が外食をするとき、なにげなく出される料理もそうやってみると食欲をそそるように各食材が配置されています。学生数もかなり多そうで、大きな教室(調理室)が迷ってしまいそうなほど各階に並んでいました。就職率は100%だそうで、都会の一流ホテルの求人情報がずらっと張られているのは壮観でした。仕事がリタイアできたら、次はこんな学校で学んでみたいなんてことを思いながら大阪を後にしました。
                                 浦野公成

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0