会員エッセイ紹介 「坊主」 新井 盛博会員

釣り人であれば誰でも耳にしたくない言葉、それが「坊主」だ。(おでことも言う)
悪天候で船が出ないとか、突然のアクシデントや病気で釣りにいけないとは違い、屈辱的な意味を持つ。釣りに行く時は仕掛けはこうだとか、釣り方は?誘いは?といった思惑を持って行く。そういったものが全て音を立てて崩れるようなものだ。そんな坊主を今年初めての釣行で釣ってしまった。
去る1月12日、メダイとヤリイカ狙いで出かけた。最近息子も一緒に行くようになって親父としては嬉しい限りだ。朝2時、釣れすぎたらどうしようなどと、とらぬタヌキを決めて出発する。車の中では釣り談義がはずむ楽しいひとときだ。港には4時に到着。早々に準備し船に乗り込む。本日の天気予報は曇り、夕方から雨だ。もてばいいなと思いながら出航となる。1時間程でポイントに到着、130メートルで始めてくださいと船頭からアナウンスで、緊張の第一投目。誘いを入れるがアタリはなし。第2投目では、お隣に3重連がくる。今度は自分にと3投目。たなを底に落として誘うがアタリなし。気がつけば2時間が過ぎていた。アタリが渋いので大きくポイントを移動する。さあ気を取り直してと、2投、3投するが、波が高くなり、船頭から早上りを告げられる。結局、親子して「坊主」となった。
 それでも、帰りの車内でリベンジを誓い、次の釣行を心待ちにする親子。ほとほと釣りバカだと思う。

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