学校における歯みがき指導の実例紹介  阿南第一中学校の歯みがき指導の実例より

学校健診では単にむし歯や歯肉炎の児童生徒に治療を勧めることだけが目的ではありません。児童生徒が自ら健康を維持する能力を習得できるように教育支援するという目的があります。
歯科健診で初期のむし歯や歯肉炎、歯みがきの不良が指摘された児童生徒には歯科医院での治療や指導だけでなく
養護の先生を中心として学校でも口腔衛生指導をしています。


「阿南第1中学校での歯みがき指導の実例」
養護教員の塩澤宏子先生に協力していただいて紹介いたします。

阿南第1中学校では
19年度定期健康診断歯科検診時に、歯科校医より歯肉・歯垢の状態の悪い生徒が目立つ事を指摘されたことをきっかけに
春の歯科健診のあと 「目指せ!歯磨き名人!!」(歯みがき名人)と称する歯みがき指導の教室を発足し
G GO と診断された生徒に対して 昼休みの時間を利用して個別に歯みがきの指導をしました。

活動内容は
およそ月2回程度 給食後に前歯を中心として歯磨きチェックと指導(歯みがき技術の確認)

月ごとの歯磨きカードの作成利用(毎日の歯みがき習慣の確立と励み、振り返りの場。途中から保護者からのコメントをいただき家庭でも見ていただくようにしました。)

口腔写真で歯肉歯垢の様子を記録(自分の状態に気づき理解し、より良くなろうとする気持ちを持たせる。)

歯垢染め出し(歯垢の除去具合の確認から自分を振り返り磨き方を学ぶ、学校での集団指導)

個々に「月ごとの歯磨きカード」や「口腔写真記録」を綴って足跡を残し秋の歯科検診時に改善されていれる生徒には卒業・修了証授与 

開始当時は忙しい学校生活の中で給食の後の時間に歯みがき指導のために保健室に該当する生徒を集めることが大変で 周りの生徒や教員、保護者の方の理解協力が必要不可欠だったそうです。
養護の先生が歯みがき指導の必要性を教職員や生徒に何度か繰り返し説明することで協力を得られたとのこと。
「歯みがき名人」教室に参加する生徒が歯ブラシを忘れたり、みがき残しのあることを自覚してないなどいろいろな問題を半年の期間ですこしずつクリアして春の歯科健診ではG、GOと診断された24名の生徒のうち 秋の健診時には9人の症状が改善し「歯みがき名人」教室を卒業しました。
更に秋の検診の結果から新たに発足した次のシーズンの「歯みがき名人」教室では次の健診で18人という多くの生徒が卒業できるという成果が出ました。
今は20年秋の健診でG、GOと診断された6人が「歯みがき名人」の教室に通っています。

阿南第1中学校では 「歯みがき名人」教室で生徒に個別指導を始めてから
毎回の健診でG、GOと診断される生徒が減少してきていますが、
中学生になると、学校でいくら半強制的に昼休みにみがかせても、本人の『みがかなくては!』という健康課題意識がないと習慣化が難しく
夏休み明けに状態が悪くなったり、1度卒業してもまた歯みがき名人メンバーになったりする生徒がいる事がこれからの課題です。

信濃教育会教育研究論文・教育実践賞 塩 澤 宏 子先生[個別歯科指導を必要とする生徒へ、学校での歯科指導のあり方]より一部抜粋いたしました。御協力ありがとうございました。

ここに紹介した阿南第1中学校のように
各学校で担任や養護の先生方が歯みがきを中心として口腔衛生に関する指導をしています。
飯田下伊那口腔衛生センターの口腔保健部門所属の歯科衛生士さんも当地区の各学校へうかがって口腔衛生に関する講習会やフッ素塗布をしております。
学校で磨かせることで、「歯は一生使う自分にとって大事なもの。だからみがかないといけない」という知識とブラッシング技術はついてきています。

学校で歯みがきの重要性を説明しても、周りの大人が寝る前や間食後のはみがきを実行されていないと 子供に歯磨きをする習慣が身につきません。
御家庭での協力が必要です。よろしくお願いします。

学校健診における GO や  については当ブログの記事を参考になさってください。

学校健診で「歯肉炎があります。」といわれた方へ

学校健診で「歯肉が歯肉炎になりそうな状態です。」といわれた方へ


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