飯田市における歯科保健活動と、飯田市住民の口腔状況

 飯田市役所における歯科保健活動について飯田市役所 保健課保健指導係の 歯科衛生士 藤本佳子さんに紹介していただきました。
        
 飯田市では、乳幼児から高齢者まで広く市民の健康な口腔の維持実現のため歯科医師会の先生方のご協力をいただきながら、むし歯・歯周病予防、口腔機能の向上などについて公衆衛生事業を実施しています。



 飯田市の歯科保健活動の状況を主な3つの事業について紹介させていただきます。

一つ目としては、乳幼児を対象とした事業です。乳幼児健診(1歳6か月児と3歳児)及び乳幼児相談(12か月児と2歳児)の際に、歯科相談・ブラッシング指導等を行なっています。

二つ目として、成人を対象とした事業では、乳幼児学級に参加している母親を対象に「歯の健康講座」を開催しています。
乳幼児学級に参加しているお母さんたちは、ちょうど歯周病の発生が増え始める年齢でもあることから、歯周病予防についての理解を深めてもらい、そこから家族の歯の健康にも目を向けてもらえるよう支援しています。

三つ目として、高齢者を対象とした事業では、全地区で開催しているいきいき教室の中で、口腔機能の維持向上について講話や歯科相談などを行なっています。

各事業を通じて、市民の口腔状況ついては、次のような傾向が見られます。
乳幼児のむし歯保有率は、3歳児歯科健診の結果から20年前と比べて半分ほどに減っていますが、10年ほど前からは、3割くらいの子どもがむし歯になっている状況が続いています。また、二極化の傾向があり、むし歯の1本も無い子どもが増えてきている一方、一人で何本もむし歯を保有している子どもも目立ちます。乳幼児のむし歯予防には、保護者の意識の持ち方が大きく影響すると思われます。
〈参考資料〉
 乳幼児歯科健診の結果より
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 成人の口腔状態は、全体的に向上してきていると思われますが、40歳代以降で歯の喪失本数が増加する傾向には変化がみられません。
〈参考資料〉
 19年度成人歯科健診 〈受診者391名〉
         (伊賀良・山本地区)
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平成19年度までは、成人の歯科健診の際に、結果報告会があり健診結果報告と歯科保健指導も行なっていました。しかし、平成20年4月から各医療保険者に、メタボリックシンドロームの予防・改善のための「特定健診」が義務付けられたため、残念ながら成人の歯科健診は終了いたしました。    

40歳以降の人が歯を失う主な原因は歯周病であり、メタボリックシンドローム予防と歯の健康には関係があることが言われていますが、現在はその年代の人々にむし歯・歯周病予防についての啓発・普及活動をする機会がほとんどない状況です。

今後の課題として、成人に対しての歯科保健指導の充実が必要であると考えています。
近年、成人の歯や口への関心は高まり、歯科健診の重要性は多くの人に認知され、歯科医院での歯科健診を希望する人も多いと思われます。

歯科医師会の先生方のお力をお借りしながら、市民のみなさんが生涯いきいきと健康に暮らせるように、そして、口や歯の健康づくりや8020実現に向けて自己管理ができるように、歯科保健事業をすすめてまいりたいと思います。

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